帯状疱疹の発症を予防するワクチン接種の負担を軽減するため、50歳以上の方に対して1回につき2,500円を限度に予防接種費用の補助を行います。
●接種については任意です。また、医療機関ごとに接種費用や取り扱われるワクチンが異なります。
- ●水ぶくれをともなう赤い発疹やピリピリとした痛みが、からだの片側に帯状に現れます。
- ●痛みが徐々に増していき、日常生活や就労が制限されたり、夜も眠れなくなることがあります。
- ●日本人の90%以上は、子どものときにかかった水ぼうそうの「水痘・帯状疱疹ウイルス」が体内(神経節)に潜伏しています。
- ●加齢や疲労、ストレスによる免疫力の低下で、80歳までに3人にひとりが発症しています。
- ●50代以降に発症した人のうち2割は、治ってからも辛い痛みが3か月以上続く帯状疱疹後神経痛(PHN)になっています。
- ●頭部や顔面に帯状疱疹が出た場合、視力低下や失明、顔面神経麻痺などの重い後遺症が残る可能性があります。
- ●糖尿病やがん、新型コロナウイルス感染後遺症など、免疫力が低下する病気にかかったり、病気の治療のために免疫を消失されると発症しやすくなります。
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助成の対象となるワクチンについて |
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帯状疱疹ワクチンは、現在2つの製品(シングリックス、ビケン)があり、効果や接種対象などに違いがあるので、必ず医師にご相談ください。
名称 (ワクチン製造メーカー) |
乾燥弱毒生水痘ワクチン ビケン(阪大微研) |
乾燥組換え帯状疱疹ワクチン シングリックス(GSK) |
種類 |
生ワクチン |
不活化ワクチン |
対象 |
50歳以上 |
50歳以上 |
接種回数 |
1回 |
2回 |
費用 |
1万円程度 |
4万円程度(2回で) |
補助額 |
上限2,500円 |
上限2,500円 2回分
(2か月後から6か月以内に2回目接種) |
補助期間 |
5年間で1回 |
10年間で1回 |
接種方法 |
皮下注射 |
筋肉注射 |
発症予防効果 |
69.80% |
96.60% |
持続性 |
5年程度 |
9年以上 |
注意事項 |
- ・ 明らかに免疫機能に異常のある疾患をお持ちの方及び免疫機能の低下をきたす治療を受けている方は接種できません。
- ・ 副腎皮質ステロイド剤(プレドニゾロン等)、免疫抑制剤 (シクロスポリン等)を服用している方の場合、接種上の使用禁忌薬剤のため接種できません。
- ・ 妊娠中は予防接種を受けることはできません。また、接種後2か月間は、妊娠を避けることが必要です。
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シングリックス(不活化ワクチン)の1回目の接種の補助を受けた後、1回目の接種から数えて、2か月後から6か月後までの間にシングリックス(不活化ワクチン)の2回目の接種を受けてください。1回目の接種から2か月後未満または6か月後を超過して2回目の接種はできません。
ただし、帯状疱疹にり患するリスクが高いと考えられる方は、1回目の接種から2回目の接種までの間隔を1か月まで短縮できます。 |
厚生労働省ワクチン分科会資料、ワクチン取扱説明書、添付文書より
(発症予防効果は50歳〜59歳に対する効果)
●どちらのワクチンが良いか等のご相談に国保組合では対応しておりません。ワクチンの効果や特徴、副反応の発生頻度、価格などを参考にご判断ください。特に基礎疾患のある方は、主治医と相談の上で接種するワクチンをご選択ください。
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申請方法 |
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接種終了後(シングリックスの場合は2回目終了後)各支部より申請してください。自治体等の補助を受けている場合、自己負担分のうち2,500円を上限に補助します。
●申請書
●領収書(原本)
>>申請書はこちら
領収証の原本には下記の記載が必要です。
- ①予防接種日
- ②予防接種者氏名
- ③医療機関名
- ④予防接種に要した費用
- ⑤「帯状疱疹予防接種」であることの明記(単なる予防接種だけでは不可)
- ⑥ワクチンの種類
※事業所の代理払いは出来ません。
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任意予防接種における健康被害の救済措置について |
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本事業は、任意予防接種であり、予防接種法に基づく予防接種ではないため、万一、被接種者に健康被害が生じたときは、独立行政法人医薬品医療機器総合機構法に基づく救済の対象となる場合があります。
独立行政法人医薬品医療機器総合機構・健康被害救済制度についてこちら
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