上手な受診の仕方
“医者選びも寿命のうち”といわれます。それほどお医者さんを選ぶのは大切なことです。
よいかかりつけ医を持ち、いつでも相談できるようなお付合いをしていくことが大切です。
病気や治療、薬についてよく説明をしてくれる人、注射や薬だけではなく、日常生活の指導をしてくれる人、必要に応じて専門医に紹介してくれたり、専門的な検査機関を教えてくれる人、そして、いつも患者の立場に立って相談に応じてくれる人など、自分にあったお医者さんを選びましょう。また、複数のお医者さんからお薬を処方されても、できるだけ一つの薬局に行きましょう(かかりつけ薬局)。薬剤師さんが複数のお薬の薬暦を管理してくれます。
- 手ぎわよく、要領よく症状の説明をしてください。
- お医者さんを信頼すること。むやみに薬などを欲しがらない。
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ハシゴ受診をやめましょう。
- 症状がちょっとはかばかしくないと、すぐ他の医師にくらがえをする。
- また、同じ病気で同時に2件も3件もの医師にかかるのはやめましょう。
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休日、時間外、深夜受診はつとめて避けましょう。
- 休日、時間外、深夜に受診すると、大幅な割増料金を取られます。
- 緊急のほかはなるべく平日の診療時間内に受診するよう心がけることが大切です。
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健康づくりを心掛けましょう。
- 健康は何にもまさる幸せです。医療費節約の基本対策でもあります。
- 健康診断は定期的に受け、自分の身体は自分で守るよう心掛けましょう。
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領収書は大切に保管しましょう。
- 1年間(1月~12月)で入院や通院の負担が世帯で10万円をけた場合には、医療費控除が受けられます。また、高額医療費等の申請には、領収書(写)が必要です。
- 歯科の治療で補綴物(詰め物等)を作成したら装着完了まで受診しましょう。
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お薬手帳は1冊にまとめましょう。
同じ効能の薬がいくつも処方されている重複投薬や多くの薬が処方されている多剤投与によって身体に害をなすことを「ポリファーマーシー」と言います。
ポリファーマーシーにより、副作用のリスクや薬代の負担が大きくなることが懸念されます。お薬手帳がいくつもあると、医師や薬剤師に服用している情報が正しく伝わりません。
その結果、知らないうちに同じ薬効の薬や飲み合わせの悪い薬が処方されるおそれがあります。ポリファーマーシーを防ぐためにも、お薬手帳は1冊にまとめましょう。
ジェネリック医薬品を使ってみませんか?
ジェネリック医薬品(後発医薬品)とは?
新薬の特許有効期間後に厚生労働省の承認を得て販売される薬です。新薬と同じ成分・同じ効能を持ち後発医薬品とも言われています。
通常、新薬の開発には10数年以上の月日や多大な費用がかかると言われています。そのため開発した製薬会社が特許有効期間中(約20~25年)独占的に製造・販売する権利を持ちます。
有効期間後に他の製薬会社が製造・販売した、新薬と同じ成分・同じ性能を持つ薬がジェネリック医薬品(後発医薬品)です。
開発費等の費用がさほどかからない為、新薬に比べて安い価格で提供できると言われています。
ジェネリック医薬品を利用すると?
医療の質を落とさずに薬代を減らすことができ、医療費が安くなるといわれています。ジェネリック医薬品が新薬を使用する場合と比較してどのくらいの差なのか、高血圧症・狭心症、糖尿病等と言った生活習慣病や慢性病を例として表をあげてみました。
あくまで例ですので参考にして頂ければと思います。
新薬とジェネリック医薬品の自己負担比較
(令和2年4月現在)
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高血圧症
代表的なおくすりを1日1回、1年間服用した場合
- 新薬
- 10,800円
- ジェネリック医薬品
- 2,160円
- 差額
- 8,640円
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糖尿病
代表的なおくすりを1日3回、1年間服用した場合
- 新薬
- 10,800円
- ジェネリック医薬品
- 4,320円
- 差額
- 6,480円
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認知症
代表的なおくすりを1日1回、1年間服用した場合
- 新薬
- 25,920円
- ジェネリック医薬品
- 8,640円
- 差額
- 17,280円
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がん
代表的なおくすりを1日2回、1年間服用した場合
- 新薬
- 101,400円
- ジェネリック医薬品
- 45,040円
- 差額
- 56,400円
- 金額はお薬代のみを計算した場合です(3割負担、薬価は令和2年現在)
- 患者さんが医療機関の窓口でお支払いになる金額は、お薬代のほかに診察代、検査代、調剤基本料などが含まれます。すべてのおくすりにジェネリック医薬品があるとは限りません。
- お薬の種類によって価格が異なります。
(情報提供:沢井製薬株式会社)
お試し調剤について
現在服用されているお薬をジェネリック医薬品に変えることに不安がある方へ「お試し調剤」(分割調剤)という制度があります。この制度では、1回に処方されたお薬を2回に分けて受け取ることができ、1回目はジェネリック医薬品を調剤してもらうことも可能です。
全てのお薬にジェネリック医薬品があるわけではありません。アレルギーや副作用などを確認していただいた上で、薬剤師にご相談してみては如何でしょうか。
効き目や安全性については?
先発医薬品として多くの患者さんに使用されていますので、効き目について実証されていると言われています。
またジェネリック医薬品は薬事法により新薬と同様厳しい規則・実施基準をクリアして、開発・製造・販売されており、効果・安全性は新薬と変わらないと言われています。
「品質再評価」制度により、品質管理を厳しくしていると言われています。
どこで手に入れるの?
ジェネリック医薬品は、医師の処方せんを元に医療機関や調剤薬局でお求めできます。
医療機関で受診される際に、医師に「ジェネリック医薬品に替えられますか?」とお聞きしてみてはいかがですか?
ただし、医師の判断により、新薬のほうが良い場合や、特許期間が満了になっていない為、その薬に該当するジェネリック医薬品がない場合もあります。
受診の時に医師とよくご相談ください。
ジェネリック医薬品についてはこちらをご覧ください。
上記リンク先のページでは、ジェネリック医薬品に切り替えたときのお薬代を”かんたん”に計算比較できます。
リフィル処方箋をご存知ですか
リフィル処方箋とは、症状が安定している人に対して、医師が認めた期間・回数に限り、再診を受けずに同じ処方薬を受け取ることができる処方箋のことです。再診を受けずに薬を受け取ることができるので、通院による時間や費用の負担が軽減され、医療費削減の効果も期待できます。リフィル処方箋の対象にならない医薬品もあります。一度医師やかかりつけ薬局に相談してみては如何でしょうか。
不服申立ての審査請求
当組合で決定した保険料、各種給付金、補助金等につきましては不服の申立をすることができます。
国民健康保険審査会
- この処分に不服があるときには、この処分があったことを知った日の翌日から起算して3月以内に東京都国民健康保険審査会(東京都庁内)に対して審査請求をすることができます。(なお、この処分があったことを知った日の翌日から起算して3月以内であっても、この処分があった日の翌日から起算して1年を経過すると審査請求をすることができなくなります。)
- 処分の取消しの訴えについては、上記1の審査請求に対する裁決を経た場合に限り、当該審査請求に対する裁決があったことを知った日の翌日から起算して6月以内に、全国左官タイル塗装業国民健康保険組合を被告として(訴訟において全国左官タイル塗装業国民健康保険組合の代表者は理事長となります。)訴えを提起することができます(なお、当該審査請求に対する裁決があったことを知った日の翌日から起算して6月以内であっても、当該裁決の日の翌日から起算して1年を経過すると処分の取消しの訴えを提起することができなくなります)。ただし、次の①から③までのいずれかに該当するときは、審査請求に対する裁決を経ないで処分の取消しの訴えを提起することができます。①審査請求があった日の翌日から起算して3月を経過しても裁決がないとき。②処分、処分の執行又は手続の続行により生じる著しい損害を避けるため緊急の必要があるとき。③その他裁決を経ないことにつき正当な理由があるとき。